TAKEUMA’s blog

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右足 腓骨骨折⑥ 手術1か月後 ~松葉杖からの解放。そして人間になる。

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 事故から約1か月半、手術から1か月ちょっと、診察に行ってようやく松葉杖無しでOKの許可がでました。レントゲンでも骨の破断箇所がほとんどわからないくらいに回復しています。車、自転車も公式にOKです!

 

 痛みは無く、歩けています。でもまだぎこちない。痛くないし動けるのに、どうして、ぎこちなくなるのか自分でもわからない。。。スムーズに歩くってなんだろうと、考えながら歩いています。どうやら足首の動きが硬く、特に鋭角に曲がる方がうまく動いていない。理学療法士さん曰く、組織が回復している部分はしばらく周辺の腱や筋肉も巻き込んで固まって蘇生するらしく、そこで足首を動かす腱も拘束されて、動かなくなっているらしい。拘束が解かれるように、縫合の傷跡を軽くもんであげてください、と言われました。

 

 さて、松葉杖生活は結構苦労が多かったですが、それでも生活は悲観的じゃなく、やれることの方が圧倒的に多かった。ただし、動作に時間がかかることを前提に動く必要があります。これって、雪国の生活に似ているなと思いました。雪が降ると皆さん当たり前のように、雪かきの時間や、道路ではスピードが出せないから交通がのろのろと遅くなる。だから、朝早く出るようにしたり、雪対応をしています。私は最初それを知らなくて、いつも通りに出かけて遅刻したけど、要するに時間がかかる、という前提で動けば何も支障がないし、皆さん自然とそうしていました。松葉杖も同様に時間がかかる前提で動けば、何でもできます。

 

 そんな中、唯一困ったのは意外にも給茶機。紙コップで1杯くむまではいいのですが、コップを持ってそこから一歩が、動けない。給茶機の前からどけない。だから、次の人がいるとすごくプレッシャーでした。ちょっと飲んで、口に紙コップをくわえて一歩動くことで、何とか対応していました。うまく動かないとお茶がゆれてあちちっ、ってなります。松葉杖が不要になると、一歩がすぐに動けて、非常に楽になりました。『手で持って動ける』というのは大きな違いです。

 

 これって人間の2足歩行が、偉大な進歩なのだと実感させられる体験です。それまでの4足歩行では、モノを持つ、運ぶというのは特殊作業で、せいぜい口にくわえる分だけしかできない。なので、運ぶという概念があまりなく、モノはその場にあるもの(場所の付属物)であって、自分でモノを制する気にはならない。ところが、両手でモノを運べると、どこかに集めたり、道具をもって行って加工をするなどもできて、モノが場所から解放され、人がモノを制することができるようになります。世界とモノの関係性の認識がずいぶん大きく変わることが分かりました。2足歩行は、人類が世界との関わり方を変える偉大な進歩なのだと実感しました。

 

 さて、あとは休息とリハビリで、骨と筋肉を回復させて正常に戻していくだけです。

 

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