秋野不矩美術館ー藤森照信展~望矩楼~ 2018/09/08
以前から気になっていた浜松市天竜の秋野不矩美術館へ。お天気は曇り時々雨予報だけど、夏は雨も一趣ということで、遠足気分であえて電車で行くことに。本日は奥様が来られない日なので、子供と自分だけの小旅行です。子供の長靴をリュックに入れて、私は最初から長靴でGO。
行きは遠州鉄道(通称 赤電)で終点の西鹿島へ。その後、天竜浜名湖鉄道(通称 天浜線) 初めて乗ります。楽しみでした。見た目はこじんまりとした車両ながら、入ると意外と車内が長い。箱席とディーゼル音が良い感じでした。
乗ったもののわずか1駅先、木のトンネルの『二俣本町』で下車(次の天竜二俣でも良かったらしい)。川沿いに進み、途中ちょっとだけ通り雨を雨宿りでやりすごし、20分程度で秋野不矩美術館に到着。目的は藤森照信 展です。最近気になっていたんですよね、藤森さん。変な茶室の高過庵とか発表していて。秋野不矩美術館の設計もこの藤森さんの仕事。材料の素材感を大切にして設計するとのこと。今回の美術展はそのお仕事をパネル展示した催し。そして新たな茶室『望矩楼』を美術館前に建てた発表の場でもある。
こちらが美術館と望矩楼。
ネット情報が少ないので間近写真もアップ。銅板でできていて、最初はきらめいていたのがだんだんと味のある色に変わってきているとのこと。宇宙船としか思えないけれど、これが茶室??ぜひ、一服してみたいものである。
さて、美術館の方も探訪。
内部は比較的こじんまりとした展示スペースながら、藤森さんの仕事、素材の活かし方の展示や、秋野さんの絵画に囲まれた部屋など、どこも居心地の良いところでした。特に、秋野さんの絵画の部屋、自由に地面に座ってみてほしいということで、柔らかな素掘りのような石の上に座って静かに絵画を眺められる。下の子は絵画よりもそこにいた小さな虫をいじることに夢中だったけど。。。 まあ、居心地が良いことには変わらないかな。 姉の方はパネルも絵画も割と熱心に見ていて、ようやくこういう展示も楽しめるようになってきたか、とうれしくなりました。さすが県の美術パスポートで1ページ以上スタンプを集めただけのことはある。
というわけで、この美術館は場と建物を楽しむ美術館でした。ちなみに藤森氏が美術館を設計したのは、秋野さんの子供と藤森氏が知り合いで、秋野さんからお願いしたらしいとのこと。いろいろな縁があるのだな。
帰りに、フランジェリースギヤマで買ってきたパンをアプローチの坂にある東屋で食べて(おいしかった!!)、近くの本田宗一郎ものづくり伝承館に寄り(ここは展示は大したことないけれど、意外とHondaグッズと浜松グッズを買う穴場かも)今度はバスで西鹿島へ。電車内では雨が降ったけれど、駅に着くころにはやみ、何とか雨にも降られずに帰宅できました。
とても居心地の良い時間を過ごしました。